高血圧について
「血圧が高いと健康に悪い」
ということは皆さんご存知だと思います。
前回は高血圧の対策として生活習慣の改善について概要を投稿しました。
高血圧の対策を確実に行うことで血圧は下がり、血圧を下げることで脳卒中や心疾患などの病気のリスクを低減することができます。
今回は、生活習慣の改善として塩分制限について紹介していきたいと思います。
高血圧とは?
高血圧とは、その名の通り血圧が高い状態を言います。
健康な人でも、日内変動があり時間帯や気温の変動、運動の影響などで一時的に血圧が高くなることがあります。
ガイドラインによると
「高血圧の診断は少なくとも2回以上の異なる機会における血圧値に基づいて行う」
とされています。
血圧が高めの時から生活習慣の改善が必要
高血圧の診断には至らないが、正常血圧でもないことを「正常高値血圧」「高値血圧」といいます。
このような状態から血圧管理のために「生活習慣の改善」が推奨されています。
生活習慣の改善のひとつとして塩分摂取量を見直す方法があります。
日本人は塩を摂り過ぎている
日本人の高血圧の大きな原因は、塩分の取りすぎだと言われています。
1日の塩分摂取量の基準は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。
しかし、令和元年の調査によると、一般成人の塩分平均摂取量は男性で10.9g、女性で9.3gといずれも基準を超えている状態になります。
日本人において、減塩は高血圧の患者さんだけに必要なものではないことがわかります。
また日本高血圧学会では、高血圧の治療・予防のための目安は1日6g未満としておりWHO(世界保健機関)では1日5g未満となっています。
そのため塩分摂取量の見直しが必要です。
この状況を改善するために、まずは食生活を見直し、塩分の多い食品を控えることから始めましょう。
日本人が好む食事はとにかく塩分の多い食べ物が多いため、少しでも減塩を心がける必要があります。
食べるのをやめるとストレスになる人は、食塩の多い食べ物は半分にするなど、日々の食事の中でいつもより減塩を意識するだけでも効果があります。
スーパーにもある減塩食品を選ぶこともひとつの方法です。
参考情報
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