高血圧について
「血圧が高いと健康に悪い」
ということは皆さんご存知だと思います。
前回は高血圧の対策として食事と体重管理について投稿しました。
高血圧の対策を確実に行うことで血圧を下げることができます。
そして、血圧を下げることで脳卒中や心疾患などの病気のリスクを低減することができます。
その血圧を下げるひとつの方法が、運動を行うことになります。
今回は、高血圧における生活習慣の改善として運動について紹介していきたいと思います。
高血圧とは?
高血圧とは、その名の通り血圧が高い状態を言います。
健康な人でも、日内変動があり時間帯や気温の変動、運動の影響などで一時的に血圧が高くなることがあります。
血圧が高めの時から生活習慣の改善が必要
高血圧の診断には至らないが、正常血圧でもないことを「正常高値血圧」「高値血圧」といいます。
このような状態から血圧管理のために「生活習慣の改善」が推奨されています。
生活習慣の改善の方法として運動療法があります。
運動療法の効果とは?
高血圧治療の基本的な方法は生活習慣の改善です。
そのひとつとして効果的な方法に「運動療法」があります。
運動を継続することによって血圧を下げる効果が長期的に期待できます。
ただし、高血圧の程度や合併症の有無によって、行うべき運動の種類や強度が異なるので、医師や専門家への相談が必要です。
ここからは、高血圧に対して運動を行う効果と、おすすめの運動の種類、運動のポイントについて解説したいと思います。
運動で血圧が下がる
高血圧治療ガイドライン2019において、
30~60分間の有酸素運動を行うと
上の血圧(収縮期血圧)で4mmHg以上
下の血圧(拡張期血圧)で2mmHg以上
の降圧(血圧を下げる)の効果があるとされています。
運動療法に適している方
高血圧の方のうち、運動療法に適している方は、
Ⅱ度高血圧以下(収縮期160〜179/拡張期100〜109)で、脳・心臓・血管の疾患がない方です。
Ⅲ度高血圧(収縮期≧180/拡張期≧110)の方はお薬による治療が優先されます。
高齢の場合に、脳・心臓・血管の病気を合併している場合は、事前に病院で、運動の種類や強度等を相談し指示を受けたほうがいいと考えます。
運動療法で高血圧改善以外に期待できること
高血圧の方が運動療法を正しい方法で長期的に行えば、血圧を下げることができ以下の5つの効果も期待できます。
① 脂質異常症や糖尿病といった生活習慣の予防
② 骨格筋量の維持向上(ロコモ・サルコペニア予防)による運動器疾患予防・改善
③ 酸素摂取量増大による持久体力の増加
④ メンタルヘルス不調の一次予防(4000歩以上で鬱予防)
⑤ 認知症予防(5000歩以上)
次回は、高血圧における運動方法の種類について投稿したいと思います。
参考情報
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