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血圧を上げないための対策〜生活習慣の改善〜



高血圧について

「血圧が高いと健康に悪い」

ということは皆さんご存知だと思います。

前回は高血圧の原因について投稿しました。



高血圧の対策を確実に行うことで血圧は下がり、血圧を下げることで脳卒中や心疾患などの病気のリスクを低減することができます。


今回は、高血圧に対する対策について紹介していきたいと思います。


高血圧症は、以下のように大きく分けて二つに分類されます。

  • 二次性高血圧症(他の疾患や薬が原因で発症)

  • 本態性高血圧症(原因がはっきりしない)


二次性高血圧症の対策

高血圧の中で約10〜20%が二次性高血圧症と言われており、血圧の上昇を伴う病気、ホルモンの分泌異常、薬剤の副作用などが原因であり、適切な治療や薬剤の調整など、原因を取り除く治療法が選択されます。


本態性高血圧の対策

高血圧症と診断された人の約80〜90%が本態性高血圧症と言われていますが、実際には、さまざまな環境因子が関わっていることも分かっています。

高血圧の対策を確実に行うことで血圧は下がり、血圧を下げることで血管関連の疾患(脳卒中、心疾患、慢性腎不全など)の病気のリスクを低減することができます。


本態性高血圧症は「生活習慣の改善」と「薬物療法」の2つの治療法があります。

 

薬による治療



生活習慣の改善を基本とする治療に加え、薬物療法を行う場合もあります。

高血圧の治療薬の代表的なものには以下の種類があります。

 

・薬の種類

カルシウム拮抗薬

アンジオテンシン受容体拮抗薬/アンジオテンシン変換酵素阻害薬

利尿薬

β遮断薬

 

血圧が高めの時から生活習慣の改善が必要


高血圧と診断されないが、正常血圧でもないことを「正常高値血圧」や「高値血圧」といいます。


実はこのような方にも血圧管理の観点から「生活習慣の改善」が推奨されています。


高血圧における生活習慣の改善とは?



高血圧における生活習慣の改善は主に以下の項目です。ここでは、それぞれの具体的な方法についてご紹介します。

 

生活習慣改善のために有効な取り組み


1.塩分制限

高血圧の生活習慣の改善において塩分量を減らすことは最も重要です。

1日の塩分摂取量の基準は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。

また日本高血圧学会では、血圧の治療・予防のための目安は1日6g未満、WHO(世界保健機関)では1日5g未満となっています。

 

2.栄養素と食事パターン

カリウムはナトリウム(塩分)を排出する働きを持つため、積極的に摂りたい栄養素になります。特に野菜、果物に多く含まれています。

 

3.適正体重の維持

肥満と高血圧発症の関係性が強いことは、多くの研究で発表されています。BMI※が25未満になるよう、体重を管理しましょう。

※BMI=体重(kg)÷身長(m)2

 

 

4.節度ある飲酒

毎日アルコールを摂取する、飲酒量が多い人は、血圧が高くなります。

男性の飲酒量目安はビール中ビンなら1本以下、女性はその半分以下に制限しましょう

 

 

5.禁煙

1本のタバコで、15分以上血圧が上昇します。高血圧だけでなく動脈硬化、がんの危険因子でもあるので、禁煙しましょう。

 

6.運動

有酸素運動の降圧効果は各種研究で報告されています。

そのため日常的に30分以上の有酸素運動を取り入れましょう。

有酸素運動の降圧効果は各種研究で報告されています。


参考情報

 

 

 


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