「筋トレを始めたが、トレーニングにはどのような効果があるのか知りたい」と思う人はたくさんいると思います。
以前に、運動や筋トレで得られる身体機能面への効果について説明した記事を書きました。
筋トレで得られる身体機能への効果
今回は、運動や筋トレで得られる精神面への効果について説明していきたいと思います。
筋トレを行うことで様々な効果が得られますが、ここでは主に得られる以下の3つの効果をご紹介します。
・効果①「学習能力UP」
・効果③「ホルモンの分泌」
本日は、上記の中から「学習能力UP」についてお話ししたいと思います。
学習能力UP
筋トレや運動を行うとイリシンやBDNFなどのホルモンが分泌され学習能力が高まります。
私は何か勉強や課題を行っているのに気が進まず作業が手につかない時があります。
そんな時には、散歩やストレッチ、筋トレなどを行うとやる気が出て勉強や課題に取り組むことができた経験があります。
「イリシン」「BDNF」とは
運動するとイリシンやBDNFといったホルモンが分泌され知性を鍛え認知機能が高まります。
運動により分泌される「イリシン」は、脳の海馬に働いて脳を活性化させる働きを持っています。
その「イリシン」が脳に入ると「BDNF」が増え、認知機能が高まります。
「BDNF」は神経細胞の発生、成長、維持、再生を促進させる脳由来の神経栄養因子です。
「BDNF」は認知機能を高める効果があるため、認知症の予防対策としても注目を集めています。
運動後は学習効果20%UP
ドイツの研究者グループがヒトを対象に行った研究によると、運動前と比較して運動後の方は20%早く単語を覚えられる結果が出たそうです。
そのことから「BDNF」と「学習効率」には相関性があることが明らかにされました。
そして、運動を行うと3つの学習能力効果があります。
気分が良くなる、注意力とやる気がUPする。
新しい情報を記憶する神経細胞の結びつきを促進する。
海馬の幹細胞から新しい神経細胞が成長するのを促進する。
上記のように運動には学習効果を高める効果があります。
まとめ
今回はトレーニングで得られる精神面への効果のひとつである「学習能力UP」についてお話ししました。
筋トレや運動を行うとイリシンやBDNFなどのホルモンが分泌され学習能力が高まります。
研究においても、運動前と比較して運動後の方は学習効果が20%高いこともわかっています。
トレーニングを行うことで、身体的な変化だけではなく精神面への効果もたくさんあります。
要約版WHO身体活動・座位活動ガイドラインにおいても「身体活動は、うつや不安の症状を軽減し、思考力、学習力、総合的な幸福感を高める」と言っています。
そのことからも、トレーニングや運動は心身の健康のために重要な活動と考えることができます。
トレーニングを行い身体面と精神面の両方を高めていきましょう。
参考情報
・科学的に正しい筋トレ 最強の教科書 2019年 庵野 琢将
・知性を鍛える究極の筋トレ 2020年 井谷 武
・ビジュアル ホルモンのはたらきパーフェクトガイド 2021年 キャサリン・ウィットロックほか
・要約版WHO身体活動・座位活動ガイドライン
Comments